いわてのお米Q&A

Q21 イネの生長はどうやって調べるの?
こたえ  イネは、草丈(背の高さ:cm)、葉齢(葉の枚数:葉)、茎数(茎の数:本)など生長の目安となる項目を、毎年数回おおむね同じ日に調査します。
また、減数分裂期(花粉ができる時期)、出穂期(穂が出る時期)、成熟期(お米ができあがる時期)の月日なども調査します。
岩手県では、各地に農業改良普及センターが設置されており、農業普及員さんたちが県内の生育状況を調べたものを、イネの生育の様子や栽培のお知らせとして、農家の皆さんにお伝えしています。

Q22 冷害について教えてください。
こたえ  岩手県の稲作は、冷害との戦いでした。冷害は、生育期間の低温が原因で起こるもので、大きく2種類あります。
遅延型冷害:田植え以降低温が続いて生育不良となり、籾の数が少なくなったり、穂の出る時期がとても遅れて、実りが悪くなったりします。
障害型冷害:イネが花粉を作る7月中下旬に強い低温(17℃以下は危険です)に当たってしまうと、花粉がうまく生長できず、受粉できない籾が多くなります。
岩手県では、これまで冷害に負けない新しい品種の開発(いわてっこやかけはし)や栽培技術(健苗栽培や深水管理)を徹底してきた結果、年々お米の収穫量や品質も向上してきました。

Q23 お米づくりにはどんな肥料が使われますか?
こたえ  現在、広く使われている化学肥料は、作物の特徴に合わせて窒素、リン酸、カリのいわゆる肥料の3要素を中心にバランスや効率を考えられて作られているものです。
さらに、カルシウムやマグネシウム、ケイ酸質の肥料、マンガンやホウ素などを含んだ微量要素肥料、魚かすや骨粉を中心とした有機質肥料などがあります。
また、牛舎の敷きわらを牛の糞などと一緒に発酵させた「牛厩肥」などの有機物は、土づくりには欠かせないものの一つとなっています。
3要素を中心とした肥料の役割について表にまとめてみましたので参考にして下さい。
肥 料 名 役      割
窒素質肥料 作物の生育に最も影響する成分で作物の体を作ります。
不足した場合は生育が悪くなり減収しますし、過剰の場合は玄米タンパク質含有率が上昇し、食味を悪くしたりします。
りん酸質肥料 作物の根の発育、茎の枝分かれや葉数の増加、開花・結実に影響します。
作物のエネルギーです。
カリ質肥料 不足すると、下位葉の縁枯れ、大型褐斑などが現れます。
過剰の場合は、マグネシウム欠乏の原因となり葉の黄化などの症状が現れます。
生育の調整作用にがんばります。

Q24 イネの病気にはどんなものがありますか?
こたえ  岩手県で発生するのは
(1)いもち病(葉や穂に発生し多発すると枯れてしまいます)
(2)紋枯病(茎に褐色の雲のような紋が広がり茎から枯れてしまいます)
(3)ごま葉枯病(イネの全身に褐色の斑点が出て枯れてしまいます)
(4)稲こうじ病(穂の部分に黒い固まりができて収量が落ちたり品質が低下します)
(5)ばか苗病(苗の時期から移植後まで発生し、生育が異常に進み、重い場合には枯れてしまいます)
などです。

Q25 イネの害虫はどんなものがいますか?
こたえ  田んぼも自然界の一部なので、イネと虫との生存競争が行われる場です。イネにとっては害虫と呼ばれます。
岩手県で発生する害虫には、(1)イネミズゾウムシ(幼虫が根を、成虫が葉を食べます)(2)イネクビボソハムシ(まだイネが小さい時に葉を食べてしまいます)(3)カメムシ類(お米のまだ柔らかい時期にお米の汁を吸い取って、お米に黒い斑点をつけてしまいます)(4)ウンカ(大発生するとイネの栄養を吸い取っていまい枯らしてしまいます)などがいます。

Q26 お米づくりに使われる機械にはどんなものがありますか?(苗を植えるまで)
こたえ  米を作る機械には、様々な種類があります。主なものを用途別に、使用する時期の早いものから挙げてみます。
 (1)トラクター:田んぼの土を柔らかくするため、ロータリー作業機をセットして、耕します。昔は、牛馬に「すき」を引かせて田おこしをしていました。田おこし後は、田んぼに水を入れて、ドロドロに練り上げて田植えの準備をします。
 (2)田植機:苗を植える機械で、手押しの小型の機械から、乗用で大型の機械など様々なものがあります。
 昔は手作業で植えていました。
 

Q27 お米作りに使われる機械にはどんなものがありますか?(稲の刈取り)
こたえ  (3)コンバイン:コンバインは、刈り取りから脱穀まで一気に行う大型の機械で、刈り取られた稲はすぐに籾とわらに分けられ、籾はタンクのなかに収納され、わらは田んぼの表面に落とされます。
小さな機械では、稲を刈り取ってひと株ずつ束ねるバインダーがあります。
(4)乾燥機:コンバインで収穫した籾は、乾燥機という機械を使って、お米を水分15%まで乾燥します。おいしいお米にするには欠かせない大事な作業です。

Q28 稲刈りをした後乾燥させるのはなぜですか?
こたえ  きちんと水分を整えておかないと、お米にカビが生えるなど長期保存ができなくなります。
このため、収穫した後のイネ(玄米)の余分な水分を調整するため乾燥します。コンバインで刈り取った場合は乾燥機を使い、バインダーで刈り取った場合はハセなどで乾燥させます。
農産物検査規格では、玄米水分は15%とされています。

Q29 カントリーエレベーターって何?
こたえ  各地域にあるカントリーエレベーターは、生産者の共同利用の大型倉庫で、乾燥、貯蔵(保管)、出荷までの作業を一貫して行います。
お米の場合、農家がコンバインなどで収穫した籾(もみ)が、カントリーエレベーターに持ち込まれ、大型乾燥機により乾燥されます。乾燥された籾は温度管理されている大型のサイロに貯蔵され、出荷分の籾だけを籾摺り機で籾殻を取り、玄米に調製されています。
岩手県では、こうした施設が約30カ所あります。

Q30 一株のイネからどれくらいのお米がとれますか?
こたえ 岩手県のお米代表である「ひとめぼれ」を例にすると、一本の穂にお米の粒が58~65粒付きます。そして1株の穂数の平均は23本なので、だいたい1,300~1,500粒くらい取れます。
ちなみに、みなさんのお茶碗一杯分(65gのお米)では何粒くらいのお米になるかご存じですか?およそ3,000粒くらいになるのです。

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